不登校の状態には段階があります
不登校の子どもに対して、親はどう対応すればいいのか?
ずっと悩んでいるし、うまくいったりいかなかったりを繰り返して、
何が正解かわからなくて、親はへとへとになってしまいます。
何度も言いますが、絶対的な正解はありません。
子どもの性格や、親との関係性などが大きく影響してくるし、
いつも同じ対応でうまくいくとは限りません。
だから悩みます。
でも、知っておくといいことがあるんです。
それは、
不登校の子どもの状態にも段階があり、その段階を知ることで
もしかしたら我が子にとって最良の声かけや見守り方が見えてくるかもしれないということです。
親御さんの考え方が楽になるかもしれません。
その段階とは、以下の通りです。
①半々期
学校に行かなくなりはじめて、「休みたい」「行けない」と言い出したり、思ったりします。
ここで大切なのは、多くの子どもたちの心の奥では「本当は行きたいけど」という思いがあるということです。
学校に行ったり行かなかったりしますが、
だんだん行かない日が増えていきます。
②葛藤期
毎日学校を休むようになります。
でもまだ「休んでもいいのかな」「行ったほうがいいのかな」という葛藤が続きます。
だから、どれだけ家にいても心は休めず、エネルギーが溜まりません。
③充電期
不登校の自分を受け入れ、今は自分にとって休んでエネルギーを溜めることが大事なんだと理解ができると
やっとこの時期に入ります。
そしてこの時期に入るためには、親も同じように、心から子どもが家にいることを受け入れる必要があります。
そうすると、子どもは自分の安心できる居場所で、エネルギーを溜めていきます。
④始動期
充電器を経て、だんだんとエネルギーが溜まり、動き出したくなります。
サインは「ひま〜」「何かすることないかな〜」
という発言です。
何かしたいという気持ちがあるから、できることを探し出します。
今まで充電に使ってきた時間も余ってきます。
焦らずゆっくりと、やりたいことを探したり、これから何をしていこうか、未来に気持ちを向けることができるといいですね。
不登校経験者は、この始動期が人生でものすごく有意義な時間だったという人が多いです。
自分は何のために生きて、何がしたいのかを考える時期だからです。
この四つの段階を乗り越えて、社会に出て行くことができ、
やっと親としては安心できるわけですが、
また不登校を繰り返すこともよくあることを知っておいてください。
知っていると、心構えが違います。
「またきたか。どんとこい!」くらいの気持ちでいることもできるかもしれません。
不登校を繰り返すことを知らなければ、
「なんで?あんなに苦労して乗り越えたと思っていたのに、やっぱりダメなのか…。」
と悲観的になってしまいます。
知っているというだけでパワーになることがたくさんあります。
各段階の詳しいお話はブログごとに載せていますので、
良かったら読んでみてください。
どの段階にあっても、親御さんは辛く大変です。
でも、今が成長の時期だと信じてほしいと思います。
選べる未来はたくさんあります。