1段ずつのぼる
学校に行けずに家にいる子どもの生活範囲は限られています。
多くの子どもたちが1番長くいる場所は、自分の部屋です。
だんだん部屋にいる時間は長くなり、そのうち出て来られなくなることもあります。
そんな状態の子どもに、親はどんなテンションで話しかければいいのか悩みますね。
もちろん、絶対こうすればいい、という正解はなくて、
その子の性格や今の状態、親との関係、家族の中の立ち位置など、様々な要素が関係してきます。
そこで、親御さんの心の中に留めておいてほしいキーワードをひとつお伝えします。
「1段ずつ」です。
部屋にこもっている子どもに
「さあ、学校に行けるようにがんばるぞー!」
と言うと。
子どもからしたら、全く先の見えないゴールに向かってとりあえず全速力で走れと言われているようなものです。
「まずリビングに出られるようにしよう!」と言われると、
それならやってみようかな、
と思いやすいです。
簡単すぎるステップでもいいんです。
親からすればこんなに簡単なことでいいのか不安になるかもしれませんが、
子どもからすれば何か少しでも変化をつけるというのはそれだけでかなりの
ストレスを感じることになります。
それでも、頑張ってできた!という、
クリアする喜びを味わってもらうことが大切です。
ものすごく小さな階段でも、1段ずつでも登れれば、確実に前に進んでいるということです。
今が成長する大切な機会だと信じてください。
選べる未来はたくさんあります。